
できたら鑑賞後にお読みいただくことを勧めます。
・以前よりずっと「まともっぽい人間関係」なエピソードが増えていることに驚く。
まさか、あの「食事は全部カプセルで済めばいいのに」と
豪語していた庵野監督が、綾波レイに料理をさせるとは思わなかった。
でも結局、レイが何を作成していたのかは不明。
シンジの料理も、はっきりとわかったのはタコウインナだけだった。
まあ 「卵料理とパン、塩おむすび」の宮崎駿監督、
「犬ばっかりご馳走、人間は立ち喰い」の押井守監督もいますから、
タコウインナ、じゅうぶん 人間らしくなってきてる、のでは、ないかと。
(それにしてもアニメ大監督ってみんな粗食だなあ。
それが天才の所以なのかなあ。)
ご結婚されて、「人とごはんを食べること」を知ったのかも、なんて、
ついつい「作品内のキャラクターの成長(変化)度」を「監督の変化度」に
重ねて見てしまうのは、やっぱり旧作がアレだったから、なんだろう。
・ネルフにローソンが入ってた。
自動販売機コーナーしかなかった旧作に比べると、随分環境がいい様子。
碇司令もローソンでおにぎりを買ったりするのかねえ。
いや、きっと冬月教授に買いに行かせるんだよ。
「冬月、鮭だ」「老いぼれにはこたえるねえ」 ひどい司令だ。
あ、そういえば 碇司令はレイとごはんを食べてた時、何食べてたんだろ?
・新キャラクター。とっても「いまどき」な感じの子だなあと思った。
綾波さんが当初とっても画期的で新鮮だったのに比べると、
ずいぶん「ウケを取りにいった」感じがするけども、まあ いいや。
それにしても やっぱりアニメ好きな男性にとって、
女の子は空から降ってきてほしいものなんだろか。そこ、重要なのかな。
・そして もうなんだか物凄い酷い扱いになっていたアスカ。
今後の動向を見てみないとなんとも言えないけれど、今回の扱いだけ見てると
ヒロインを降ろされたのかとすら思う。
21世紀のエヴァのヒロインは、もはや彼女では背負いきれないのか、とか。
単に監督の愛情が枯渇しちゃったのかなあ。
でも 庵野監督ってそもそもヒロイン達への愛を感じさせない人だ。
「ぼくのファムファタル」的な視線を感じないというか…
「物語の駒」として扱ってる部分が多いというべきか。
「ぼくの物語」を展開させるための、駒、という雰囲気があるんだ。
結局、相変わらず「エゴイストな人ね」ってことなのかもしれない。
・つまるところ、進化して、洗練されて、美しくなっても、 エピソードが多少まともになっても、
ある程度のエンタテイメントな指向が見受けられても、
エヴァって独特の「チープさ」「稚拙さ」「いやらしさ」や「閉鎖性」があって、
そこは本当に変わらないとしみじみ思いました。よくも悪くも。
だから、「ひとつの映画として観た場合の作品としての完成度」とかね、
そういうことを言い出したら 結構けなせるところも多い。
しかしながら、それを超えるくらい圧倒的にわくわくして観たのです。
息つく間もないほどに。
「そう、エヴァって、こうだったなあ。むつかしいことを色々言い出す前に、
なんだか とにかく台詞のリズムがよくて動きが良くて 、
初号機がどかーんって入ってきて、使徒に左腕切られて血がどばっと出て、
碇司令にざっと血がかかって、 兎に角かっこよかったんだ、
10年以上前、わくわくして観てたんだ」って、
そういう素直な気持ちを思い出しました。 わくわくわくわく、観てればいいのだと。
とりあえず劇場版、最後の最後まで 映画館に行って見届けたいと思います。
絵は 生まれて初めて「綾波さん」を描こうとしたけど無理だったから、
「綾波コスプレかぱこ」を描いた。