2009年11月09日

きのう何食べた?3巻 (よしながふみ)

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食欲をそそられるレシピがたくさんあって、料理をする気にさせてくれる漫画。
ごはんの絵を描くってすごくむつかしいと思うけど、
よしながふみさんは絵が上手だ。おいしそうに見える。

1、2巻に比べると、鍋とか餅とか、シンプルなごはんの話が
増えたように感じました。
とはいえ普段の献立がりっぱな筧シロさん宅なので、
たまには簡単料理の回もないと、読者がついてけない、のかも。
「ブロッコリーと鶏肉のオイスターソース炒め」はさっそく作った、美味しかった。
ほかに作りたいのは、「うなぎと高菜のまぜご飯」と「あんかけ炒飯」。

矢吹ケンちゃんがシロさんからの携帯着信音を
TMネットワークの「GET WILD」にしてるってところが、妙にツボに入った…
「アスファッルトッ タイヤをっ切りつけっなっがらっ」って
「ッ」の入り具合が、見事に宇都宮さんの歌い方をあらわしてる感じ。
音楽の微妙な古さ(失礼、)も、ケンちゃんらしさなのでしょうか。

「アスファッルトッタイヤをっ」無視! という掛け合いも良かったです。
サッポロ一番たべたくなったよ。
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2009年10月03日

【本】カラマーゾフの兄弟

すごく久しぶりに「カラマーゾフの兄弟」を、読みたいとこだけ読んでます。
下巻になると「コーリャ・クラソートキン」という14歳くらいのガキが出てきます。
この子が知識のひけらかしっぷりとか自分を大きく見せたがりっぷりとか
「何とも言えないイヤな感じ」を与え続けるキャラクターなのだけども、
その「やな感じ」を上手に言い表せられなくて 以前はずっともやもやしてた。
2009年になって読み返すと、「中二病」という言葉で表すことができて嬉しい。
19世紀ロシアにも「中二病」はあったんだな、という気持ちで読んでます。
(まあ彼の場合、自分の体面を保つべく結構努力もしてるので、
何もしない「中二病」と一緒くたにしたら可哀想という気もするのだけれど、
その分、病も深いという気もする。)

しかし彼に向かって唐突に
「あのね、コーリャ、それはそうと君はこの人生でとても不幸な人になるでしょうよ」という
主人公アリョーシャも怖い。

あと、普通に「11月に零下11度」とか言う言葉が出てくるのも怖い。
寒すぎる、寒すぎるよロシア。死ぬよ。
ロシア文学ってどうしてこうテンションが高い人ばっかり出てくるんだと思うけど、
ここまで寒いと、熱い心を滾らせておかないと死ぬのかもしれません。
「そう思うでしょう、兄さん!!」← あつい感じで。

もうひとつの発見といえば 登場人物がところどころでフランス語を使ってることがやっとわかった。
特にイワンのところにやってくる悪魔がしばしば使ってる。やっぱり気どって使ってるのかな?
19世紀ロシアにおいてもフランスは「おフランス」なんだろうかと考える。
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2009年09月05日

【まんが】ガラスの仮面 44巻(美内すずえ)

090905亜弓ジャンプ.bmp

今回いちばん笑ったのは 絵にも描いてしまった亜弓さんのジャンプ。
飛びすぎ。演劇漫画のコマではありません。絶対、赤目慶の頭の上を飛び越えたと思う。

そして 「不吉な予感」の前兆として切れる、マヤの「バッグの紐」。太いストラップですよ。
テリーマンのブーツの紐ならいざしらず、バッグの紐が切れる。凄いです。やはり只者ではない。

あと、カメラマンのハミルさんが段々と美形に変身してるところが気になる。
殆ど顎が割れなくなってきてる。高須クリニック現象だ。

今回はあまり真澄さんジェラシー爆発場面がなかったのは、ちょっと残念。
毎巻、白目でグラスを割ったりコーヒーカップを割ったりするようになるかと思った。

…と、最近はついつい「笑える部分」ばかり追求してしまうのも、少し、残念。
「ガラスの仮面」って確かにまあ、へんてこな部分もたくさんありつつ、
それを凌ぐ有無を言わせない迫力があって、そこが面白かった筈なのだけど。
たまには斜にかまえないで、「ぐぐっ」と読みたい。
紅天女の稽古場面があまり変わり栄えしないからなあ。演劇部分の迫力は減ったなあ。
紅天女の台詞部分、同じところばっかりで飽きちゃった。
(まあ、きちんと新刊が出るだけほんとマシ、なので、あまり文句も言えないですね。)

とはいえ 今巻では遂に亜弓さん側に大きな動き有り、
紫織さんも遂に始動するか?という勢いが出てきたので、
今後ようやく話が動いて来てくれそうな予感です。
次巻のハミルさんの顎にも注目していきたいと思います。
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2009年07月30日

【本】ドグラ・マグラ(夢野久作)

ドグラ・マグラ.JPG

10年ぶりくらいに再読。下巻の内容をほぼ全て忘れていました。
こんなに時代を先取りしたような小説だったっけ。
無茶苦茶強引な(ように見せる)展開の仕方や
中国 玄宗皇帝までぶっとばしてしまう世界の拡げ方など、
「あ、現代だったら、こういうのあるねえ。漫画も映画も小説も」というほど
スーパーモダンな手法がざっくざくだった。
でも現代でもここまで「わけわかめスタイル」を徹底的に追求してる人は
あんまり居ないかもしれない。とりあえずそれだけでも、凄い。
最後の方は結構スタンダードに「変態推理系」っぽかった。そこはそれで好きだ。

これ、毎日10分くらいの連続テレビドラマにならないかなあ。
とにかく 「どんでん、どんでん、どんでん返し」で返しっぱなしの話だからさ。
ドラマでもさんざん煽って「次回に続く!」って盛り上げて引っ張って、
毎回、次回になると「前回のは全部、嘘。」ってなって欲しい。
もはやそれ、ギャグの領域だけど。「ピューと吹く!ジャガー」みたいだけど。
そもそもこんなにキチガイキチガイキチガイって言い続ける小説、
絶対放送できるわけないのだけど。

そして考えれば考えるほど 誰一人報われない話で、哀しいなあ。
グロテスクなのだけど、恋物語として見たらえらいことせつないのであった。
(ただ全体的に『くどい』のは、夢野久作なので仕方が無い、と思って
一所懸命がまんしました。くどいんだよ久作。文体も何もかも。)
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2009年07月20日

【映画】ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

綾波かぱこ.JPG

できたら鑑賞後にお読みいただくことを勧めます。

・以前よりずっと「まともっぽい人間関係」なエピソードが増えていることに驚く。
まさか、あの「食事は全部カプセルで済めばいいのに」と
豪語していた庵野監督が、綾波レイに料理をさせるとは思わなかった。
でも結局、レイが何を作成していたのかは不明。
シンジの料理も、はっきりとわかったのはタコウインナだけだった。
まあ 「卵料理とパン、塩おむすび」の宮崎駿監督、
「犬ばっかりご馳走、人間は立ち喰い」の押井守監督もいますから、
タコウインナ、じゅうぶん 人間らしくなってきてる、のでは、ないかと。
(それにしてもアニメ大監督ってみんな粗食だなあ。
それが天才の所以なのかなあ。)
ご結婚されて、「人とごはんを食べること」を知ったのかも、なんて、
ついつい「作品内のキャラクターの成長(変化)度」を「監督の変化度」に
重ねて見てしまうのは、やっぱり旧作がアレだったから、なんだろう。

・ネルフにローソンが入ってた。
自動販売機コーナーしかなかった旧作に比べると、随分環境がいい様子。
碇司令もローソンでおにぎりを買ったりするのかねえ。
いや、きっと冬月教授に買いに行かせるんだよ。
「冬月、鮭だ」「老いぼれにはこたえるねえ」 ひどい司令だ。
あ、そういえば 碇司令はレイとごはんを食べてた時、何食べてたんだろ?

・新キャラクター。とっても「いまどき」な感じの子だなあと思った。
綾波さんが当初とっても画期的で新鮮だったのに比べると、
ずいぶん「ウケを取りにいった」感じがするけども、まあ いいや。
それにしても やっぱりアニメ好きな男性にとって、
女の子は空から降ってきてほしいものなんだろか。そこ、重要なのかな。

・そして もうなんだか物凄い酷い扱いになっていたアスカ。
今後の動向を見てみないとなんとも言えないけれど、今回の扱いだけ見てると
ヒロインを降ろされたのかとすら思う。
21世紀のエヴァのヒロインは、もはや彼女では背負いきれないのか、とか。
単に監督の愛情が枯渇しちゃったのかなあ。
でも 庵野監督ってそもそもヒロイン達への愛を感じさせない人だ。
「ぼくのファムファタル」的な視線を感じないというか…
「物語の駒」として扱ってる部分が多いというべきか。
「ぼくの物語」を展開させるための、駒、という雰囲気があるんだ。
結局、相変わらず「エゴイストな人ね」ってことなのかもしれない。

・つまるところ、進化して、洗練されて、美しくなっても、 エピソードが多少まともになっても、
ある程度のエンタテイメントな指向が見受けられても、
エヴァって独特の「チープさ」「稚拙さ」「いやらしさ」や「閉鎖性」があって、
そこは本当に変わらないとしみじみ思いました。よくも悪くも。
だから、「ひとつの映画として観た場合の作品としての完成度」とかね、
そういうことを言い出したら 結構けなせるところも多い。

しかしながら、それを超えるくらい圧倒的にわくわくして観たのです。
息つく間もないほどに。
「そう、エヴァって、こうだったなあ。むつかしいことを色々言い出す前に、
なんだか とにかく台詞のリズムがよくて動きが良くて 、
初号機がどかーんって入ってきて、使徒に左腕切られて血がどばっと出て、
碇司令にざっと血がかかって、 兎に角かっこよかったんだ、
10年以上前、わくわくして観てたんだ」って、
そういう素直な気持ちを思い出しました。 わくわくわくわく、観てればいいのだと。

とりあえず劇場版、最後の最後まで 映画館に行って見届けたいと思います。
絵は 生まれて初めて「綾波さん」を描こうとしたけど無理だったから、
「綾波コスプレかぱこ」を描いた。
posted by κ at 22:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画、観たの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする