
昨日CDについて書いたので、
アニメを観たのはだいぶ前なのだけれど、思った事を。
「S.A.C」のキーパーソン「アオイ」はサリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ラ
イ」に影響を受けた人物とされていたし、
「2ndGIG」のクゼが影響を受けた「パトリック・シルベルトル」(だっけ?)なる作
家のモデルになったのは、三島由紀夫なのではないかと思う。
憂国と革命、自決、そして能楽への興味なんてあたりが。
サリンジャーと三島って一見、変な取り合わせだ。
でも、「綺麗ごとに聞こえちゃうくらい真摯な理想を掲げる、馬鹿正直なくらい真面
目な人間」
(名前のとおり「青い」とも言える)という共通項でくくれるみたいだ。
そして、攻殻シリーズって両方とも、繰り返し
「理想を持って行われた筈の犯罪が、全然綺麗じゃ無い事に利用される」話なんだ。
でも、それで「大人って汚くてやだね」で終わるわけじゃない。(汚くってやだけれ
ど)
ほんのちょっとだけ、アオイやクゼが、彼等の信念が一矢報いることができる。
だけれどそれは、「理想ばっかり言ってるなんて甘えてるよ」的な、
「おとな」な9課の面々の尽力によって行われる。
「頭もさげなきゃならないし、宮仕えもしなきゃならない、
それでも、頭つかって、最後に自分の信念は貫く」という感じ。
ハッピーエンドでも勧善懲悪でも無くて、世界はそんなに良い方向へ進歩するわけで
もない。
それでも、そんな人たちが、多大な犠牲を払って、ほんの少しの勝利を得る話。
そこが、とっても「大人な作品だ」と感じて、好きです。
あと、余談として、タチコマには毎度おいおいと泣かされている。
かっぱ的には、「フランダースの犬」「蛍の墓」を軽く超える号泣アニメに認定。



