発売日より1年以上遅れて、いまさら購入。
遥か昔、「Six/Nine」を頂点とした素直な駄目人間ぶりと轟音が非常に好きだった
ので、その後のポップぶりについてけない時期があったため、ちょっと距離があった。
今回はゴシック。昨今のゴスブームに対して、御大が「どうじゃ!」と王道に戻って
みせた感じ。
コンセプトアルバムとしてきっちり舞台を作りこんでる所が好き。映画や舞台のよう。
ピエロにサーカスにお人形と、黒いとか狂うとかドレスとか血とか、あまりの直球ぶ
りも確信犯(だと思う)で面白い。
個人的には「斬新さには欠ける」と感じたけれど、まあ、王道なわけだから斬新さも
一緒に望むのは高望みなのだろうし、受け手であるかっぱがこの路線に飽きている
(いた)という感覚の違いが大きいんだろうな。
それでも、唄声も、飛び回るギターも細かく刻むドラムも、音の何もかもが肌にしっ
くりと馴染んで、やっぱりこの音が脳味噌とか気持ちの最初の方に刻まれた音楽で、
もう絶対離れないんだろうな、ヒヨコの刷り込みみたいなものなんだろうな、刺青の
ように一生消えないんだろうな、好きとか嫌いとかを一寸超えてしまったところなん
だな。と、なんか故郷に帰ってきた人間のような変な気持ち。
舞台ぶりが面白い「doll」が好きだな、その次の「passion」のギターの音も好き、
でも正直に言うと、1曲目のインストゥルメンタルがいちばん好き。

