
火曜日。
先週食べられなかったゴハンを食べる為のリベンヂとして、再度T嬢と待ち合わせ。
…だったのに、T嬢、45分の遅刻。駄目人間再発! 完治不能。
そして並びに行ったゴハン屋さんでは、かっぱ達の番の直前で
「すみませんシャリが無くなってしまいました」とランチ終了。
ノーーーーーーーー!! ガッデム!! サノバビッチ!!
あまりのことで笑う。コントみたいな私達。
お詫びとして、T嬢に(またしても)お昼ゴハンを奢らせる。
松屋銀座でお蕎麦。せいろ、おかわりもした。生わさびの薫りは良いし、
かっぱの好きな細くなくて腰があって美味しいお蕎麦なので、機嫌なおる。
午後、教文館の上でやってた中原淳一と竹久夢二の版画展を見る。
「入場無料」の言葉に、
「きっと版画を売りつけられるに違い無い、ちょっとでも説明とかしてきたらば即、
逃げる」
という気持ちで入ってみた。
案の定、説明をする人たちはいたけれど、かっぱが
「絶対、こっちに来るな」という光線を背中の甲羅から強烈に出していたためか、
こっちには来なかった。なのでゆっくり見られた。ラッキー。
中原淳一さんが描く大きな大きな目の女の子って、
現代で言うと浜崎あゆみさんみたいだ。
(個人的には目が大き過ぎて、ちょっと恐い気がする。)
全体的に中原さんの絵は可愛過ぎてあまりピンと来ないのだけど、
ファッションがモダーンで素敵で面白く見ちゃう。
竹久夢二さんのは、美人画っぽくない絵がモダンで可愛いいのを発見したし、
好きだなあと思ってたいくつかの絵を大きな状態で見られたのも嬉しい。
女性達の、あの独特のくねっとした背筋とか組まれた指先のポーズを真似してみたら、
体が痛くなった。
青と白のしまの着物に赤い帯とか、今着たらば派手だろうけれど、着てみたい。
中原さんや竹久さんの女性って、つまるところ「男性の幻想」だ。
幻想だからこそ、そこに妥協が無くて、厳しくて、儚くて、美しい。
今はあまりにも総てが白日のもとに晒されてしまって、女性に夢も幻想も無いし、
無い方が潔いみたいな風潮があるけれど、へそ曲がりとしては、
だからこそ夢二美人ナイス、と感じる。
10代の頃は「幻想を押し付けるなんて嫌だなあ」とか
「ありのままがいいよなあ」だの、いかにも青臭く考えたものだ。
最近は「幻想、いいじゃないか。」
「幻想、見せられるって素敵じゃないか。」という気持ち。
勿論、「ありのまま」が美しい方もいらっしゃるのだろうけれど、
それはかなりの上級技で、大抵の場合は、
シュールリアリズム真っ青の恐ろしい状態になってしまうという事がわかったので。
とは言え、現代の「男性の夢と幻想」と言ったらばそれは秋葉原が主流なわけで、
そう思うと、男性はいつの時代もロマンティスト、と考えるべきかな。
ただ、以前は「男性が描いた幻想を、女性も自らの理想として捉えられていた」
なわけだけど、
今は「男性の幻想は男性の幻想、女性の理想は女性の幻想」になってるから、
きっとこれから日本はどんどん男女の気持ちが離れていくんじゃないかな。
可愛らしい夢二小紋の小風呂敷を買った。丁度、これから苺模様がたのしい季節だし、
とても嬉しい。
ちらりと見る程度の筈だった教文館、絵本をじっくり見たり、
午後のほぼ総てを使って楽しんでしまった。建物も素敵だった。
さて、1丁目のあたりをブラブラしてたら、素敵ビルを発見。
2階から上は改装してしまってるけれど、
1階はたぶん明治か大正のビルのままの雰囲気。
なのに内装は現代風で、きっぱりとしたピンクのグラデーションの照明が、そそる。
アンリ・シャルパンティエのカフェだった。
お茶をしたかったけれど、ケーキとお茶で一人三千円くらい!もする。
フォートナム・アンド・メイスンのアフタヌーンティーよりも高い。
今の私達にはあまりにも贅沢だね、と、今回は見送ることに。いつか来たいなあ。
あと、素敵なチョコレート・ショップもいくつか見つけたし、
「ダロワイヨ」の真四角のチョコレートケーキの、
モダンアートのようなシンプルな美しさに見とれたり。
甘い物、大好きってわけでもない癖に、
やっぱりケーキやチョコレートのお店の綺麗さには足が止まるなあ。
(それにしても「ダロワイヨ」、ラーメンズの「ATOM」で見た「ノス」の口癖
「何だろワイヨー」ばっかりが思い出されて、困る。)
バレンタイン・デイには女性がいっぱい来るんだろう。混む前に自分の為に買いたい。
帰り道、外国人三人に話し掛けられて、しょうがないので英会話の時間に。
以下、文法も何もかもを無視したかっぱの英会話(にすらなっていない)をどうぞ。
外国人達「(意味的には)この辺で開いてる飲み屋さん知らない?」
かっぱ「Now,at eleven o'clock,all stores close at Ginza.」
(厳密にはクラブとかは開いてるけど、普通の飲み屋は閉まるという意味で)
外「どのへんだったら開いてるかな。」
か「六本木、新宿」
外「恵比寿は?」
か「よくわかんない、詳しく無い(日本語で)」
外「恵比寿って銀座から近い?」
か「近くない。Ebisu is not near Ginza。」
外「ブリックカフェとかクラブみたいなのに行きたいんだけど」
か「What is「ブリック」? I don't know.」
(かっぱは夜遊びしない良い子だからわからないんだよう。)
外「知らないの? 詳しく無いんだね。ほんとに日本人?
君がイタリア人で、僕が日本人なんじゃないの?」
か(そうかイタリア人か、だから英語が下手なんだな、
そしてイタリア人と言う事は経験上、間違い無くナンパしてくるな、面倒臭い)
外(かっぱがしてるマフラーを見て)
「兎だねー。僕も兎でもの作ってるんだよ」
か「(だんだん面倒くさいので日本語になってくる)え、何? 今、何って言った?」
外「こういう、皮革のものを作ってるの。ほら、このジャンパーも僕が作ったんだよ。
(皮ジャンのラベルを見せて)マルコって名前、これ、僕の」
か「Understand. おお、凄い、ほんとだ、マルコ」
(マルコってのがあまりにもベタにイタリア人なので笑ってしまう)
外「恵比寿ってタクシーで行けるよね、行こうよー」
か「詳しくないし、わかんないから帰るよ」
外「日本語じゃわかんないよー、英語で喋って」
か「I must go home,because I have to work tomorrow」
(嘘だけど)
外「僕達も明日仕事だよー一緒だよー」
か「(なら帰れよおまえら)
I'm sorry but,I must go now,because last train go away」
外「タクシーに乗ればいいじゃないかー」
か「駄目。I am poor. おやすみなさい。アリデベルチ!」
久々の異文化コミュニケーション、終了。
一緒にいたT嬢に「一応ちゃんとコミュニケーション取れてたね」と言われる。
そう。今までの海外旅行は、すべて気合いのみで押し通してきた。
最終的には日本語で押し通しても、そんなに不自由しなかった。
やっぱり外国語会話は(日常的な事なら)気合いで何とかなるか。伝わればいいんだ
し。
もうちょっと色々言葉がすらすら出て来たらいいのに、とも思ったけれど、
考えてみれば日本のナンパでも(最近はされることも無いが…)言う事は一緒だもの
ね。
「終電終わるから帰る」とか。それならあれでヨカッタのか。