
「攻殻機動隊S.A.C.」シリーズ最新作にして、100分を超える初の長篇。
以前からこのシリーズは「大人」な作りだなあと思っていたけれど、今回も大人。
キャラが「成長」というより「老けてる」ところも(バトーさんの断髪理由は失恋なの? 少女みたいで可愛い)、
チーム編成で作られたせいか、統制のとれた「ひとり語り」じゃない脚本も、
シリーズの主要人物がさりげなくオールスター出演だったり、「光学迷彩」などの「攻殻用語」もキッチリおさらいしてたり、映画版との対比を見せるサービス精神も、
何より、近未来を語ってる筈なのに、「今、ここ」の事を考えさせられるテーマも。
哲学的とか、壮大で曖昧になりがちなアニメーションにおける「むつかしい話」ではなくて、具体的に真正面に切り込んでくるあたり。
そして、いつもいつも、「矛盾を認められない、純粋で凶暴な子供の論理」と「矛盾を認めた上で戦う大人の論理」がせめぎあう。
今回は、「今まで大人である事を自分に命じて来た人の子供の部分」が、シリーズ二つを経て遂に立ち上がった話だったんだ、と、個人的には感じてる。
そんな事を考えながら、何故か「膝をすりむいて泣く少佐」を描いた。
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