2007年02月07日

【映画】リバティーン(DVD)

17世紀ロンドンで退廃レッツゴーのお兄さんをジョニー・デップが演じる。

冒頭の3分で完全に彼の世界に引き込まれて、
ジョニー・デップという人は、本当に「希代の」俳優なんだなあと思う。
自分の世界があって、演技が上手で、チャーミングで、ひねくれてて、
吸い込まれそうな目をしてて、他の誰にも真似できない。

そして、この映画は一人で観るべきだ。
女性は勿論、男性も、2時間がっちり、
なりふり構わずジョニー・デップ演じるロチェスターに惚れてしまえ。
そういう映画。

とは言え、もっとデカダーンスな世界、マルキ・ド・サドみたいな、
めくるめく官能と退廃の世界が繰り広げられるのか? と思いきや、
意外と演劇版「アタックNo1」みたいな話で、
なんだかんだ言ってイギリス人ってやっぱり真面目じゃないか。と思うばかり。
一寸、残念。
(まあ、サドにしてもロチェスターにしても、
今から見ると、昔の人は本当に「生真面目に不真面目」なのだけど。)

特に英語がさっぱりわからないκとしては、
演技指導のビフォア・アフターの差がよくわからない所が何ともつまらないのだった。
(ビフォアの演技…余りにも声が小さいという、
あのベタな下手さ加減は、あれもあれでどうかと思うし。)

好きだったのは芝居小屋をぐるりと見回すカメラワーク。
それから、「マリリン・マンソンでもあんなのやらないよ!」
と笑える程のエロティック大芝居まつり。馬鹿っぽくて素敵。
あれは是非、舞台で観てみたいな。

そういえば字幕で、さらっと「張型」という言い方が頻出してたけれど、
随分また中世なエロ言葉をそのまま使用するものだ。
κは確か「悪徳の栄え」か何かで出て来て、
辞書までひいて調べた記憶があるんだけれど。
まあ、その方が「雰囲気」があっていいのかも。それとも今でも普通に使う言葉なの?

結局、「梅毒は恐いなあ」と思って梅毒について調べる、
というのが今回の現実的行動であった。スピロヘータ!
posted by κ at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画、観たの

2007年02月06日

【映画】あるいは裏切りという名の犬

あるいは裏切りという名の犬.jpg


次期パリ警視総監を巡っての二人のおじさんの攻防(?)を描く話。
もっと二転三転していくストーリーなのかと予想してたけれど、
存外シンプルな話だった。
お話だけだったら、凄く良くできたテレビ朝日の刑事ものというところ。
是非、藤田まことと蟹江啓三でリメイクして欲しい。
(もうちょっとお洒落にまとめるならば、緒方拳と長塚京三も良い。)

しかし、テレビ朝日と一線を画すのは矢張り
「フランス人の渋さと美意識の底力」であろう。
ダニエル・オートゥイユが格好良い格好良い。笑いゼロで渋い。

ハリウッドとは違うなあといつも思うのは、俳優や女優の肌が荒れてるところ。
お鼻がちょっと曲がっていたり、ぶつぶつがあったりする。
でも、「それがまた、深みがある」のが不思議だ。
例えて言うならば、ハリウッドの俳優が千疋屋のつやつやの果物で、
こっちは市場で売ってるごつごつで小さくてひねてて、でも味が濃い果物って感じ。
どちらが優れてるとかではなくて、この味の濃さを存分に味わいたいのです。

そしてフランス女性のおんなっぷりも堪能。
娼婦のオバサンは我が家では
「キモノ・スリーブ(たぶん、日本の長襦袢だと思う)」をひっかけてくつろぐし、
「ち?とそこまでお買い物」の姿は、
さっくりとまとめた髪に金色のおおぶりのイヤリング、
オリーヴ・グリーンのコートをひっかけて
「絶対7センチはある」と思われる黒のピンヒール。
明らかに60才以上だと思うのだけど、これが格好良くて、見とれた。

昔に読んだ伊丹十三の本でも書いてあったけども、
フランス人て本当に「ぺらっとした、どうでもいいような革の」
コートを着るのが上手だ。
奥さん役が、これまた本当にぺらぺらの、
グレーのスウェードっぽいコートを羽織って出てきてた。
それがまた、とても似合っていたのが印象的。

あと、ハリウッドとは異なるタイプのアクションシーンが新鮮だった。
あんまり大掛かりじゃないところが逆に良かったのかも。

というわけで、この映画の良さって、
「一見フランス映画らしくないものを作っているのに、フランス文化が滲み出てる」
とこだとかっぱは思う。
だから、そういうのに興味が無い人にはあんまり面白くない映画だろうし、
ハリウッドでリメイクするらしいけども、
それって意味、無いんじゃ…とも思うんだけどな。
凄く派手派手なテレビ朝日刑事ものになるんじゃないかな。
posted by κ at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画、観たの

【映画】幸せのちから(試写会)

先月観たのに、書くのが遅くなってしまった。

ウィル・スミスが貧乏生活から脱却すべく、大手企業に就職できるか?という映画。
今では成功されてる方の実話らしいので、雰囲気としては「松下幸之助物語」とかそういうものなのか?と思って観始める。

「企業へ就職する為の知恵や工夫」がメインの話になるのかと思いきやそうでもなくて(勿論それもあったけれど)、後半は特に「お金が無いのはつらい」という話だった。

映画としてはペースものんびりだし、繰り返されるエピソードもちょっとくどい。
(そう、本当に「お爺ちゃんの昔話」的に、くどい。)
そして今となっては「全般的にウィル・スミスが走っていた」記憶しか無い程だ。ちょっと走りすぎなの。

だけども、毎晩寝る場所がなくて、子供を抱えて彷徨う姿にはこわいくらい説得力があった。
寝る場所が無いんだよ。おうちが無いの。そんなのって想像がつかない。

その映画を観た日、かっぱ達はお洋服を見て回ったりして、美味しいお茶を飲んで、今日は帰りにまわるお寿司を食べに行こうよ、お酒も飲もうよ、なんて、楽しく計画をたてていた。
それはごく普通のことだ、と思っていた私達に、日本ではどちらかというとお金を持っていない方である、と思っていた私に、その説得力は物凄い勢いでがつんとやってきた。

わたし、或る意味では、ものすごく幸せなんだなあ、
あんまり不幸がるのは止そう。と、つよくつよく思わされた。
そう考えちゃうくらいのパワーが、この映画にはあった。どんな形にせよ。

おまけ1:お父さんがハンバーガーをお家で作るシーンが印象的。矢張りアメリカ人はおうちでもハンバーガーなのか…ちゃんとトマトもスライスされていた。美味しそう。
おまけ2:大企業の人事部長さんかな?社長さんかな?のお偉いさんの演技が素晴らしくチャーミング。そこだけ、もう1回観たい。続きを読む
posted by κ at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画、観たの

【はみだし日記】テストテストテスト

遅ればせながら、
「全国一斉!日本語テスト」を受けてみた。

http://www.justsystem.co.jp/isd-svp/gencgi/mod/Input?prgid=atjptest

楽勝で85点くらいは取れるでしょう!なんて見くびっていたのに、、、77点。
ぎゃぼーん。

まあ、平均点よりは上回った、ということで、とお茶を濁してみる。

言葉についての理想としては、
ある程度以上のレベルできちんとした日本語が扱えて、
言葉遊びもできて、
でも普段はそれを壊して遊びたい、というところ。

何がカッコワルイと思うって、
それまで「敬語なんてどうでもいい」と怠ってきた癖に、
お仕事の場できちんと言葉を使うべき時になって、
目上の人に「どうぞ、いただいて下さい」なんて使ってしまって平気な顔なことだ。

(ただし、一切敬語を使わずに、それで人生を乗り切れるくらいの才能があるというのなら、それは別格だけれど。
それは、敬語を完璧に使いこなすのよりも難易度が高い、と思う。)

まあ、ひとの事はひとの事。
雑音には耳を貸さずに、マイウェイつっぱしるだけです。

今年こそは美輪様の本に載ってた
「私のこと、好きっておっしゃいな」
が使えるように奮励努力してゆきたい。
ああ、奮励努力という言葉自体が、たおやか、しなやか、から程遠い…

「基礎が完璧って位に綺麗にできていて、その上でぶっ壊して遊べたら最高」、
今後もそれを目指してゆきたいな。

でもそれって、音楽とか、絵とか、どの道を行くにしても、一番の高等技なんじゃないか、と、ふと、思った。
posted by κ at 21:07| Comment(7) | TrackBack(0) | はみだし日記

2007年02月02日

【映画】千と千尋の神隠し

公開当時に観た時にはあんまりピンと来なかったのに、
観る度に段々好きになっていくな、この映画。

両親が掴まっちゃって落ち込む千に、
ハクがおにぎりをあげるシーンでぐっと来た。
「千が元気になる魔法をかけて作った」ってところが。
あれって、魔法が使えなくても、そういうことってある。と思う。
そして千が、泣きながらがっちりおにぎりを食べる所も、良かった。

あと、カオナシがそれまでガンガン御馳走を食べても満たされなかったのに、
銭婆の作ったケーキを美味しそうにちゃんと食べて、
紅茶もかおりを嗅ぐようにして飲んでたところも、良かった。
カオナシって、ほんと見てると身につまされる。

三回目なのに、他にも気づいてなかったところ、いっぱい。
紫陽花と山茶花と皐月がいっぺんに咲いていて、
ああ、やっぱりここは「こっちの世界」じゃないんだ…と思わされたり。
眼科らしい、目の模様だらけの看板は、「ねじ式」を思い出すなあと思ったり。
(「めめ」なんて書いてあったりもして、
あれは「めめくらげ」じゃないのかなあとも考えた。はずれかな。)

また忘れた頃にTVでやって欲しい。
その位の頻度で、また観たい。
posted by κ at 23:47| Comment(3) | TrackBack(0) | 映画、観たの

【はみだし日記】はみでた

2_2虚無かっぱ.jpg


嫌な事ばかり考えてしまうので早寝しようとして、
結局いやな夢を見て真夜中に目覚めてしまって、
うわあリアルに魂の午前三時になってしまうどうしよう。
という状態において、

「FNS特捜戦隊ダイバスター」がTVでやっていた、というのは、
神様ありがとうの領域になるのかもしれないなあ。

かっぱが知らないうちにダイバスターは木曜日に移動になっていたし、
かっぱが知らないうちにスポンサーもついてた。
よかったね、ダイバスター。
絶対音感を持つ女性は可愛かったね。

ああ、でも逆説的に考えると、
「幸せは失ってから気づく」というけれど、
「ダイバスターを観ないでも、観ないことにも気づかずに元気に生きる幸せ」を、
ここ暫くは持っていたということだったのかも。
そしてそれは失ったね、今日。
暫く見るね。たぶん毎週。録画するね。

でもやっぱり「ダイバスター」の後に、
みうらじゅんといとうせいこうのひらがなコンビがお送りする
「めがね番長」もやってたから、
これは「幸せ」であり「神様のおくりもの」であると思おう。

思い返せば今日は一日、よくみうらじゅんの事を考える一日でもあった。

最終的な結論としては
「変なものはみうらじゅんに任せておけばいいと思うと安心だ、
そして自分は我が道をすすめる」というものだった。

今後もときどき様子を見よう、みうらじゅんの。
posted by κ at 03:38| Comment(2) | TrackBack(0) | はみだし日記

2007年02月01日

【はみだし日記】罵倒さんとハルキムラカミと桜井さんについて

書こうと思って忘れてたモロモロ。

1.みずほ銀行の一面使った新聞広告で、
 何故かバトーさん(「イノセンス」の方の)が使用されていた。
 思わず、

「あ、バトーさん」と嬉しくなったけれど、
 何故、今更バトーさん? 不思議だった。

 あと、どうしてかっぱはタチコマじゃないのに、
 「バトーさん」は「さん」を付けないと気持ち悪いんだろう。
 呼び捨てできない。とてもできない。
 バトーさんは、バトーさん。罵倒さん。


2.昨日読んだ新聞で、週刊新潮のイラストレーターさんだったかが、
 二匹の猫の名前を
 「ムラカミ」と「ハルキ」にしてると読んで大笑い。

 いやだそんな猫!
 絶対きむずかしくて変な冗談を言って我儘で、
 ゴルフが嫌いであつあげが好きで、
 朝4時に起きて体を鍛えちゃうよ。
 案の定「朝4時半に起きて暴れる」とか書いてあった。
 ほら見ろ。そんな名前にするからだ。

 でもこの「作家の名前を二匹の猫につける」って、いいな。
 「しぶさわ」と「たつひこ」とか
 「うちだ」と「ひゃっけん」とかさ。
 「マルキ」と「サド」もいいかも。
 「トマス」と「ハリス」止まらない。


3. 先日、知人に
 「桜井翔さんと言う人はTVで一度しか観たことない」
 と発言したのだけれど、あれは間違いだった。

 さんざん「木更津キャッツアイ」というのを観ていた。
 あれに出ていた人の筈だ。変な踊りを踊っていた。憶えてる。

 あの時は「ぶっさんが格好いい」のと、
 モーコの爆発ぶりに目がいってしまっていたんだな。
 というのを、
 再放送を録画する事に決めた「ぼくの魔法使い」を観て思い出した。
 古田新太の顔を見たら思い出した。ありがとう古田。

 篠原涼子って何やら最近は格好いい役が多いようだけど、
 こういう「みったん!ラブ!」みたいな役柄がよく似合ってると思う。

 

 
posted by κ at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | はみだし日記