
吉原の世界をポップにロックにキッチュにスタイリッシュに再構築した映画。
菅野美穂の素晴らしい裸の背中(の演技)を拝めただけで、満足だ。
いいねえ。菅野美穂。
凄く上手とは思わないんだけれど、全身を使ってぶつけてくる根性の在り方で、いつもフィルムの中ではっとさせられる一瞬がある。
エロ爺の市川左團次さんの渋さもエロさも超越した演技も抜群に素敵。おじいナイス。
衣装、美術、音楽、総てを使って
「あたらしい吉原」という一つの世界を作り上げたところが、
この映画の素晴らしいところだ。
モダーンなお花の飾り方、有り得ないインテリアの色遣い、
水槽を模した大門。強く毒々しく生々しく。
時代考証とかを超越したところでね。
しかしながら、なんだか「映画」じゃ無いなあ、と思った。
なんとなく、凄くよくできたプロモーションビデオみたいなんだ。
時代ものだから、原作があるものだから、脚本に縛りがあるから?
よくわからない。
そういうのが、これからの新しい「映画」の形になっていくのかもしれないけれど。