この本を読んで以来、
「全世界同時公開」という言葉が、ちっとも嬉しくなくなってしまった。
その裏の字幕作成のてんやわんやぶりが、面白いと言うよりも恐ろしいので。
英語がちっともきちんと聞き取れない癖に、
(「フルハウス」「ビバヒル」「テレ東のお昼の映画」以外の)吹き替えは嫌!という我儘なκには、
無くてはならないもの、字幕。
そんな素敵な字幕を作ってくれている人達の、舞台裏ならぬ銀幕裏事情。
字数制限が厳しいということは知っていたけれど、
まさかここまで時間的にも、製作的にも、金銭的にも厳しいものがあったとは。
κだってもはや純粋な子供じゃないのだから、
「映画会社の人は皆映画が好き、だから一所懸命いいものを理解して売ってくれる筈だ」
なんてのは理想だ、と、わかってるつもりではあった。
でも、ここまで、ここまで字幕は蔑ろにされていたとは。涙。涙で前が見えない。
例え公開が全米より1ヶ月遅れようが、
まともで素敵な字幕がついてくれる方がよっぽど嬉しい、と、個人的には思うのでした。
あと、この本、余計なものが削ぎ落とされてて的確で、小気味良い文章なところも好き。
さすが、シンプルな言葉を売る商売をされてる方は違う。
それから字幕についてのみならず、メールやブログで使う「文章」は文章じゃないなど、
「言葉」全般について言及してるところも面白いので必読。続きを読む

