2007年05月26日

【本】字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (太田直子)

字幕屋.jpg

この本を読んで以来、
「全世界同時公開」という言葉が、ちっとも嬉しくなくなってしまった。
その裏の字幕作成のてんやわんやぶりが、面白いと言うよりも恐ろしいので。

英語がちっともきちんと聞き取れない癖に、
(「フルハウス」「ビバヒル」「テレ東のお昼の映画」以外の)吹き替えは嫌!という我儘なκには、
無くてはならないもの、字幕。
そんな素敵な字幕を作ってくれている人達の、舞台裏ならぬ銀幕裏事情。

字数制限が厳しいということは知っていたけれど、
まさかここまで時間的にも、製作的にも、金銭的にも厳しいものがあったとは。

κだってもはや純粋な子供じゃないのだから、
「映画会社の人は皆映画が好き、だから一所懸命いいものを理解して売ってくれる筈だ」
なんてのは理想だ、と、わかってるつもりではあった。
でも、ここまで、ここまで字幕は蔑ろにされていたとは。涙。涙で前が見えない。

例え公開が全米より1ヶ月遅れようが、
まともで素敵な字幕がついてくれる方がよっぽど嬉しい、と、個人的には思うのでした。

あと、この本、余計なものが削ぎ落とされてて的確で、小気味良い文章なところも好き。
さすが、シンプルな言葉を売る商売をされてる方は違う。
それから字幕についてのみならず、メールやブログで使う「文章」は文章じゃないなど、
「言葉」全般について言及してるところも面白いので必読。続きを読む
posted by κ at 16:56| Comment(4) | TrackBack(0) | 本、読んだの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【本】勝つために戦え!(押井守)

勝つために戦え!.jpg


「勝敗論」をテーマに、押井監督が色々おはなしする本。

なのだけど、
なにしろ引き合いに出されるのが殆ど全部サッカー。サッカー。サッカー。
「レアルって何?」レベルの門外河童には、見事な程にちんぷんかんぷんぷんぷんな世界。
押井監督がいくら「野球で全てを語ろうとする親父なんて駄目」と言っても、
「じゃあアンタは全部サッカーで語る親父じゃないかよう、一緒だよう」
としか思えないのには困ったな。

テーマも言ってることも、大体わかるし、そこは面白いのにな。
サッカーが好きな人が読んだら、きっともっと面白かろう。続きを読む
posted by κ at 16:42| Comment(0) | TrackBack(1) | 本、読んだの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする