2006年11月26日

【映画】セブン(DVD)

10年ぶり位で観た。10年前はストーリーの凄さばかりに目がいってたけれど、「映像」というか、「映画」として凄かったんだなあ。
犯人が細々とノートをつける戦慄のオープニングは、後々「レッド・ドラゴン」のオープニングに影響を与えたのでは、とか、
ヒトサマのお家(長家のようなマンション)の中を走り回って追跡するシーンは、後に「マトリックス」でスミスから逃げるシーンで観たなあ!とか、
ぐぐっと暗くて、色調が抑えられてて、それでいて赤や青や緑が気持ち悪いくらいくっきりと見える映像の格好良さとか。
犯人から飛んでくる銃弾を「(観てる自分が)ついつい避けてしまった」(格好悪い)のも久しぶりだったし。それくらい、銃撃に迫力があった。

映像も良く、脚本も良く、みんなお芝居も上手で、これは傑作って奴だなあ、また10年くらい経ったら観よう。と思ったのだった。

ところで、先日、唯一覚えていた「揺れる部屋」シーン。あった。ありました。
ところが、ちっとも哀しくないシーンで、というか、この映画で唯一の笑顔シーンだった。
どうしてこのシーンだけをくっきり憶えてたんだろう? 
他のシーンの記憶の抜け落ち方(観たら思い出したけれど)を考えると、他があまりにも陰惨だったから、無意識に他を忘れてしまったのかもしれないなあ。
そして、「哀しい映画だった」印象が、笑顔シーンを哀しい印象に変えてしまったのかもしれない。
あまりにも心理学まるだしの記憶違いだったので、自分でも吃驚。犯人の名前が「ジョン・ドゥ」。
身元不明の死体や、名前の不明な犯人なんかにつける名前で、日本語で言うと「名無しのゴンベエ」みたいな名前。「偽名です」とバリバリに言っている名前だったんだなあ。とわかったのも嬉しい。

一度観終わってからもう一度観ると、脚本もよく錬られてて唸った。
心にぐさぐさと刺さる台詞だらけなんだもの。

「都会の人間は無関心だ、強姦されそうになったら『火事だ!』と叫ぶんだ、『助けて!』じゃ誰も来てくれない。」

「もう俺は、無関心を美徳とするこの街にはうんざりなんだ。」

「仕事は楽しいか?」「楽しくないよ、それが仕事だろう?」

「あんたは殺人を楽しんでる。それは殉教者じゃないよ」「でもアンタは俺を捕まえたら尋問を楽しむだろう?同じことだ」

「この事件はハッピーエンドでは終わらないんだ、絶対に。」

「俺が異常者だったら、アンタ達は安心なんだろう?」

なんとなく、この世界で暗くつめたく荒涼とした都会として描かれてるロサンゼルスに、この10年で東京がどんどん近付いてきてる気がした。
posted by κ at 01:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画、観たの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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