2006年12月15日

【映画】羊たちの沈黙(TV)

観るのは4回目くらいなのだけれど、やっぱり面白い。

■通常のアクション映画では見られない「FBIっぽい動作」に注目してみた。
特に、全弾を撃ち尽くして相手が(どう見ても死亡して)倒れても、「まず弾を全部こめ直して」、それから「相手の持っている銃を蹴りとばして撃たれないようにして」、それから「死亡確認」するあたり。好きだなあ。
(まあ、研修生が事件に関わることも含め、「本当はこんなじゃない」のオンパレードなんだろうけれど、そこは目を瞑る。)

■まさかこの映画で「FBI就職希望者」増えたりとかしたのかな、と考える。あり得るか。

■ワンシーンしか出て来ないのだけれど、パーティのシーンに出てくる「FBIの模様入りケーキ」が非常に美しい。どんな味がするんだろう。
そして、「綺麗だなあ」と思って見ていると、あっという間にそのケーキにナイフが。 
あれはやっぱりシニカルな意味なんだろうか。
妙に印象的なシーン。

■メジャーな映画にしては驚く程に説明を省いた作りだった事に、今さらながら驚く。
「嗚呼、このワンカットはそういう意味があったのか」なんて、今さら気付いたりした。鈍いなあ。
でもそうやって何度も観て楽しめる映画って、凄い。

■吹き替えだったのにはガッカリ。やっぱり、「ドクター・レクター」という呼び掛けが「レクターさん」っていうのは、違うと思うだけれどな。
 結構良いシーンも切られちゃってたし。
深夜なんだから、字幕、ほぼノーカットでやってくれてもいいのに。

■この映画って、
「クラリスをクロフォード捜査官(クラリスのFBIの上司)とレクターで取り合う話」に思った。まるで恋愛映画のようだと。

 父親を早くに亡くしたクラリスは、「父親なるもの」を強烈に求めていて、それをクロフォードに(おそらくは無意識に)投影している。
そして、クロフォードも多分、クラリスの事を大事に思っている。
(原作では確か、クロフォードは半身附随だったかな?の奥さんがいて、彼女の事も大事に思ってるのだけど…、という話だった気がする。)

その関係性をレクターはいち早く見抜いた上で、彼女自身に父親を亡くした思い出を語らせ、或る種のファザコンであることを彼女に自覚させてしまう。

そして、自覚させた後、今度はレクター自身がクラリスと「指で一瞬触れあう」事で、彼女を自分の世界に誘う。

終幕、今度はクロフォードはクラリスに握手を求め、「しっかりと手を握りあう」。
けれど、自分がファザコンだったことを自覚してしまったクラリスを引き止めることはできない。

ラストシーンで、レクターからクラリスに電話が架かってくる。
彼女は一瞬クロフォードの姿を捜すけれど、もはや、クロフォードは立ち去ろうとしてしまっていて、彼女を止めてはくれない。
というわけで、レクターの勝ち。ややこじつけっぽいか。

でも、「指で触れあう」シーンと「握手」のシーンが結構クローズアップされてたので、やっぱり対比させてたんじゃないかなあとも思った。
posted by κ at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画、観たの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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