「悪魔の手鞠唄」を観たので、こちらも、と思って観てみた。
ストーリーがほぼ原作どおりで、細かい設定もかなりそのままであることに驚く。
あれだけの長篇を2時間に納めるのって、むつかしかろうに。凄い。
ただ、かっぱは原作を読んでいたからわかりやすい話に感じたけれど、
まっさらの状態で見たら、わかりづらい話かも。
家系図見ながら観たくなる映画だ。
市川昆監督の独特のカット、
(ぶつぶつと切れたヌーヴェルバーグっぽい感じのカットや、眼のアップ、黒い血飛
沫、兎に角走る走る、など)
ニ度目になると癖になって、面白くて堪らない。
あれ、現代でやったらば即刻誰かがパクって遊ぶ程、
わかりやすくてキッチュでポップで素敵な手法だ。もっと観たい。
でも、どうして回想シーンとかストーリーの端ッこの方の、
「どうでもいいエピソード」の時にばかり癖のあるカットが多いんだろ?
遊びってことなのかな。不思議。
ヒロイン珠代さん演じる島田陽子さんが儚げで素敵。
特に登場シーンの、白いシャツに白いスカートの上下が良かった。
あと、「珠代さんの貞操や如何に!」と云うシーンで
「木綿でできてるみたいな、もったりしたフリルのついたシュミーズ姿」
になるのだけれど、今やシュミーズってば逆にエッチでどきどきした。
松子おばさまを演じる高峰三枝子さんも、おっかないけれど綺麗で、見応えあった。
草笛光子さんも綺麗だった。
昔の女優さんって、「素」の部分が見えないというか、浮き世離れしていて、
そこらへんに居ない位ずばぬけて麗しくて、「幻想」が有って、いいな、と思う。
レギュラーとなってる大滝秀治と岸田今日子は、もう、神の領域なので何も云うまい。
そのうち、いま公開している方の「犬神」も観て比べてみたい。

