それは91年「ドラキュラ」において狂人と紙一重の肉体派博士を演じていたアンソニー・ホプキンスに他ならない。
ので、本当はヘルシング博士を他の人が演ったら嫌なのだけど、
こっちの映画はまた完全に映画のランクが違うというか、
もうドラキュラ系映画に混ぜちゃいけないB級ぶりだったので、
これはこれでいいよ、どうでもいいよ、という事にする。
ヘルシング博士を演じるヒュー・ジャックマンは、
「B級映画で眉間に皺を寄せて彷徨する人間」しか演じないことにしたんだろうか。
キャラ設定が「X-men」のウルヴァリンとあんまり変わらないような気がした。
ヒュー・ジャックマンのフィルムの上での笑顔って見たことないな。いつも眉間に皺。
で、総てを許すつもりで見てたけれど、
ドラキュラ伯爵だけは赦せなかった。
駄目、あんなのはドラキュラとして認めない。
なに、あのやに下がったオッサン。絶対駄目。却下。失格。
いいですか、「ドラキュラ」というのは、圧倒的な哀しみと美の上に成り立っているからこそ、奥に潜む醜さが余計に哀しくならなきゃ駄目なんです。大事なんです、そこが。力説。
全体的にお金かかってる風のアクションいっぱいなのに、
不思議な程に安い映画だった。
あと、TV用の編集が酷かったせいかもしれないけれど、
(本当に本当に酷い編集だった、)なんだか話があっちゃこっちゃ、主人公達の心理もあっちゃこっちゃな脚本で、
「ドラクロワ伯爵VSガブリエル」の話もいまひとつなオチで、
どうにもこうにもスッキリしない。
嗚呼、美しく哀しく残酷な吸血鬼の映画が観たいよう!
なのでテレビは見てないので編集はわからないんだけど。
・・テレビ用編集じゃないヴァン・ヘルシング、みてみる?笑
DVDで観ても安い映画です。
ヤフオクで安く入手できなかったら、例えカールが好きでも買ってません。
カールは良かったな、特に、
村の女性に助けてくれた御褒美を尋ねられて
「君と一晩つきあいたいな」的なことを頼んで、
「いいの?修道士のくせに」
「いいの、修道院に住んでないから」
という、
おまえバチカンの正十字軍だろう、それでいいのかよぅという適当さが素敵でした。
でもとんでもない声の吹き替えだったので、
ファラミアのあの声が楽しめなかったところが無念。
ちなみにヘルシング博士は山寺さん。
…どうしても「攻殻」のトグサに思えて困った。