2004年03月01日

【映画】アイデン&テティ

バンドブーム末期にメジャーデビューを果たしたものの、
売れたのはシングル一発のみというバンド、「スピードウェイ」。
それとそのギター担当の中島君の話。

原作みうらじゅん、監督田口トモロヲ、脚本宮藤カンクロウという、
「魔のトライアングル」と呼びたくなるような製作陣。
しかし作品自体はびっくりするほどストレートだ。

あまりにもストレートで、スタンダードで、「そのまま過ぎる」という気もしてくる。
「全てのバンドから抽出してきた普遍的なバンドの話」なんだろうな。

でも、だからこそ、バンドが好きで、ライヴを観に行くのが好きで、
そのぶん「日本のロックのしょうもなさ」が或る程度はわかるκとしては、
観ていて身につまされるものがあった。
個人的には、以前に住んでいた高円寺が「本当に、そのまんま」
出てくるところもツボだった。焼き鳥屋さんとかね。

一瞬、ドキュメンタリーなのじゃないかと思わされるリアルさも良かった。
ボーカルの名前が「ジョニー」だったり、打ち上げのお姉ちゃんの喋り方とか、
なんと白井良明作曲の、ビジュアル系バンドの音楽のべたべたさ加減とか。

そして、何よりも、4畳半の中島君の部屋の、
布団の柄が変。というのに泣けてしまった。
「餓死するわけではない日本の曖昧な貧乏」を表すのに、
あんなリアリティーを伴った布団はない、と思う。

映画としての出来云々よりも、ごく個人的に、嫌いになれない映画。
((2004.03.01 吉祥寺バウスシアター3観賞)
posted by κ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画、観たの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/43665396

この記事へのトラックバック