映画『ポセイドン』の宣伝をやっていたのです。
「ああ、この映画の試写会の時、
隣でカールをぼりぼり喰い出した人がいて困ったんだ、
凄く音が響いて邪魔で、10分我慢したけど、ついに注意したの。
いまだに忘れられない。」
と、思い出を祖母に語ったのです。
こういう思い出って、映画の筋より憶えているのが不思議です。
そしたら祖母が吃驚なことを言うのです。
「あら、でも昔はね、映画館でも、
『おせんにキャラメル』って言ってねー、
売り子さんがおせんべい売りに来たのよ」
映画館でせんべいだと。
κ「…それは、濡れせんとか、小さいおせんべいなの?」
祖母「ううん、丸い普通のせんべいよ。」
あの丸い堅い煎餅を、ばりばりばりばり言う奴を、
売っていたのか、喰っていたのか、普通に映画館で。
カールなんて目じゃないよ。
そうか、こういう歴史があるから、
音とか匂いが激しいものを平気で喰らう奴がいるのだなぁと、
妙に納得してしまったりしたそんな一日。

