急に連休休みが取れて、上京してくることに。
あちこちに都合をつけていただいて、
なんとかものすごく久々に御対面、で、勿論、乾杯。
かっぱ「彼女とは大丈夫なの? 遠距離なんでしょう。」
友達「あんまり大丈夫じゃないんですよー。
だから、今日は彼女んちに泊まって、
明日は表参道あたりをデートします」
かっぱ「いいじゃない。何か買ってあげたら?」
友達「そうですねー。
それにしても東京、久しぶりで楽しい。
ゆっくり来たから、午後4時くらいに着いて、まだ来たばっかり。」
とか、
久々なのにいつもどおり。いつもどおりすぎる。の会話を楽しんで、
呑みはじめて30分、
友達の携帯が鳴った。
友達、
「…はい、…はい、
ああああ! 明日か!(悲痛な叫び)
明日…。しまった…
…俺、今、東京なんですけど……うう…わかりました…帰ります」
ものすごーく低いテンションで電話を切る。
か「なんか、今、帰るって聞こえたのだけれど…」
友「…うん、あのね、忘れてたの。
俺ね、明日、いないと仕事にならないらしくて、休めなくなった」
か「明日って忙しい日なの?」
友「かっぱさん、あれだよ。あれ。明日、24日だから、、、
番号ポータビリティ。」
か「…あああああ! 明日か!」
そう、彼は携帯電話関連の仕事をしているのだった。
か「そんなに忙しくなるものなの?」
友「いや、うちは地方だから、
お客はまだそんなには来ないのだろうけれど、
逆にね、地方だとね、売る側でサービスをわかってる人が少ないから、
わかってる人間が居ないとねえ…惨状になるから。」
か「ああ…大変…どうするの? どうやって帰るの?」
友「バスだねえ。えーと、夜9時に新宿を最終バスが出るから、
それに乗ります。あと2時間は、呑めるので、呑みましょう。
慌ただしくて、ごめん。」
…午後4時に東京に来て、9時に帰るのか君は。可哀想に。
か「ううん、私は平気なので謝らなくてもいいのだけれど、
彼女は? もう今日はこれで呑むのおしまいにして、
会っていかないでいいの?」
(注:親切心というよりは、「彼女に恨まれたらどうしよう」という、
なんかもうそういう汚い偽善者な気持ちから出ている台詞である)
友「…いや、もうそれは無理なので、
明後日に休みを振り替えてもらったので、
…明後日、もう1回東京に来ます…」
か「(偉いなあ)
…とりあえず、あと2時間、めいっぱい食べて呑もう…」
そして彼は、やけくそのように焼そばを食べ、
ナポリタンを食べ、フライドポテトを食べ、
さんざん甘い酒を飲み倒して、新宿へ去って行ったのであった。
君に幸あれ。
そして、かっぱは
「番号ポータビリティ開始の事、多分一生忘れないだろうなあ」と、
ぼんやりと思ったのだった。

