2007年03月19日

【まんが】鼻兎(2〜4巻) 小林賢太郎

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ラーメンズ小林賢太郎の描く、
奇妙でかわいくて物知り(?)な「はなうさぎ」と、
その友達の「いぬ」や「ニニコ」達の日常もしくは非日常。

きっちりと作りこんだ感のあるラーメンズの公演に比べて、
まんがはのびのびと、あるいは野放図に、
もはや好き勝手にやってる印象があって、それもまたヨシ。
個人的には2巻〜3巻あたりのテンションが良かった。

「ぐみぐみぐみ」とウォッカを飲むはなうさぎ、
「食べられないパンは?」と問われて「毒パン」と答えるはなうさぎ、
ちょきちょきと紙を切ってたてがみを作って「ライヨン」になって「がおー」とやるはなうさぎ、
なんだかカワイイ奴なのだ。憎めないのだ。

そしてこれからは毎年6月19日は「鼻兎まつり」をしなくてはならないなあ。
「鼻兎」を読むと、
お誕生日ってやっぱり良いものだよね、という気持ちになるのだ。

というわけで、ラーメンズ好きな人は一読すると良いと思うのだった。

ところで、「鼻兎」は小林さんに、そして「いぬ」は片桐さんによく似てるなあと思うのだけど、
きっとニニコに似てる人が奥様とか近い人にいるのではないかなあと、予想する。

2007年03月06日

【まんが】NANA(矢沢あい)

7巻まで一気読み。
2巻のあたりから、
「まさかこのまま1巻につき一人くらい、彼氏とか好きな人が変わっていくのだろうか、1巻1エッチって感じだろうか、このトーンで話が続いていくのだろうか」と思ってたら、
(ほぼ)見事にその通りで驚いた。

「テニスの王子様」と同じくらい驚いた。その凄さ、ギャグ並み、と思って読むと、面白いかもしれない。

矢沢あいの他の作品はひととおり読んだ事あるし、
好き嫌いは置いといて、人気がある理由はわかるな、と思ってた。
作者の思い描くところの「理想の高校生活」だったり「専門学校生活」だったりするのかな、
それを追体験できるところがいいのかなあと。
主人公なり、どれかのキャラに自分をあてはめる、とかね。

でもこれって、…誰にどうあてはめて読むんだ? 
ハチをひたすら嫌って、ナナに憧れる、とか、
ハチの愚かさに自分を重ねて浸る、とかだろか? 
まあインディーズのバンド関係の中で三角関係四角関係五角六角恒久紗角なんてのは何処のバンドでもあるものだから、狭い人間関係だし、
良く有る話でもあるかなとは思うのだけど、
わざわざそういう人達が読みたい話でもなかろうし。

これって「りぼん」コミックスだけども「りぼん」連載なの?
ってことはターゲットはいくつくらいなんだ?

21世紀版「愛してナイト」(誰も知らないよそんなの)ってことなのか?

90年代に岡崎京子さんが意識的に描こうとしてた「空虚っぽさ」を、
意識的なのか無意識的なのか、もっと(或意味で)わかりやすく、扇情的に描くとこうなるのかな。。。

よくわかんなくなっちゃったけれども、
「りぼん」だってのに爽快感ゼロなのが一寸ヤだなー、
そういう漫画が売れるのか。。面白いなー。

疑問符だらけでしかも暗い気持ちになってしまった。

とりあえず、あまりの凄さに続きは気になるから読もうと思ったので、そういう意味ではやっぱり凄い作品なのかも。買わないけども。

2007年02月22日

【まんが】うさぎ月夜に星のふね(萩岩睦美)

実家の本棚から漁ってきた、大昔のもの。
当時と言えば多分「ちびまる子ちゃん」が連載を開始し、
懐かしの「200万乙女」という合い言葉のもと(今思えば凄いキャッチコピーだなあ、)
「りぼん」が物凄く良い勢いだった頃に連載してたものだと思う。

その頃は同級生の間では「ときめき☆トゥナイト」とか、「星の瞳のシルエット」が人気あった筈。
よく憶えているなあ、自分。
ガチガチのケーキとか焼いてたよね。思い出してきた。

でもκはぶっちぎりで萩岩睦美が好きだった。
イギリス系を意識した、外国風の話も(非常に異国情緒溢れていて)好きだったけれど、
この「うさぎ月夜」もとても好きだった。

今おもうと、ラブコメ(最早、死語)一直線だった「りぼん」の中で、
よくもこんな「SFと和の融合作品」を連載してたなあ!と思う。

げんこつ村の和尚さんの所にやってきた、
双児の「たぬきの生まれ変わり」と称する小さな女の子達、
トメちゃんとヨネちゃん。

ところが宇宙船に攫われたりして、
地球のエネルギーを狙う「わるものの宇宙人」と対抗しなくてはならなくなったりするのだけれど、
全体的に何ともほのぼのしてて、いい。

そして当時から「絵が上手だなあ」と感心していたけれど、
今読んでも、驚異的に絵が良い。
さらっとひとコマで、トーン貼りも無しで宇宙船内部とか描いちゃってるのも驚くし、
「宇宙船」と「日本の田舎」の絵面を同時に描きながら、全く雰囲気を乱してないところも力量を感じさせるですよ。

その上、「おかあさんて、何?」というテーマがきちんと描かれていて、泣かせる。泣いた。

宮崎駿あたりが(あたりという言い方も失礼なんだけれど)アニメ化してくんないかなー。

あと、今になってわかった事だけれど、
確実に萩岩さんの描く男性は「JAPAN」のデビット・シルビアンの影響が大きいのだね。どう見ても。日本人でも。
刷り込みというのは恐ろしいなあ、知らないうちに影響を受けてるものなんだなあ…

2007年01月09日

【まんが】バカ姉弟(5)/安達哲

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巣鴨の街からニューヨークまで行っちゃう、愛らしいバカ姉弟を満喫して満足。

「巣鴨駅周辺は豊島区だが、大和郷の方にくると文京区になる」
と言う恐ろしくローカルなネタを全国区の漫画でやってくれる事が嬉しいなあ。
と、割と巣鴨も知っている人間としては思うばかり。
こんなに巣鴨を愛してる作品も無いだろうなあ。
でも他の街も凄く素敵に出てくるので、
「ここは何処だ?」と考えるのも、また楽しい。
雑誌「散歩の達人」が好きな人なら、まず確実に好きになると思う、この漫画。

あと今回、個人的に凄く好きな動物「サーバル」が出て来たのも嬉しかった。
サーバルも、割にマニアックな動物だと思う。(多摩動物園にいるけど。)
そこも素敵。

ご姉弟、引っ越しか? というあたり、
最終回っぽい話で、お話が終わってしまいそうでハラハラした。
でも、その後お話が「15年後」に飛んだりするので、あれは
「第1部・完」的なものだったのだろか。
15年後のおねいちゃんと弟くん(今回で名前が判明)も可愛くて素敵だけれど、
できたらもうちょっと、幼い方の二人を見ていたかった。
もう、幼児期の話には戻らないのかなあ。サビシイ。。

2007年01月06日

【まんが】鼻兎(1)/小林賢太郎

鼻兎_鼻かっぱ


「ラーメンズ」の「もじゃもじゃじゃない方の人」が描いたまんが。
ネット上で見た「鼻兎」イラストレーションの「奇妙なかわいさ」に惹かれて読んで
みた。
「奇妙なかわいさ」って、凄く好きだ。なかなか創りだせるものじゃない。

絵の評価は二分されてる様子。κは上手だと思うなあ。
シンプルな線で構成されてるから素人っぽく見えるけれど、「全くのしろうと」が描
ける絵では無いと思うし、
所謂「芸能人が描いたまんが」というレベルとは、完成度が違う。
(「本物のプロ」とは全くレベルだけれど、それはそれでいい。)

「奇妙な間」とか、「オチていないような微妙なオチ」「面白いのか面白く無いのか、
凄く微妙なところ」「時々、感傷的だ?りもする」「でも黒い」「妙にかわいい
(しかもそれに自覚的である)」というラーメンズにも繋がる独特の雰囲気を好きに
なれない人は、鼻兎も駄目だろうけど。

回を重ねていくごとに絵もお話のはこび方も上手になってる感じだし、続きも読んで
みたい。

それにしても「鼻兎」、見れば見る程、小林賢太郎本人に似てる。小憎らしい程だ。
落書きから生まれたキャラクターらしいので、無意識に似てるんだろうなあ。
「キャラクターは作者に似てくる」とよく言うけれど、本当なのかもしれない。

…ということは、それは自分にもあてはまるのか?
…κに似てるのか? かぱこが? 似てきているのか?

2006年12月21日

【まんが】鋼の錬金術師/15(荒川弘)

「エドはエドワード…アルは…アルフレッドだっけ?」
と惚けてしまう位、久しぶりに読んだ。
アルフォンスでした、失礼。一番好きなのになあ。

「アルフォンス」といわれて「パトレイバー」と答えるのは、もう旧世代なんだろう。
κもリアルタイムじゃないけれども、何だかなあ。

シンプルで読みやすく、戦争という渾沌に真正面から向かっている所が良いと思う。
本来の意味で、少年誌向けってこういう作品を言うのじゃないかなあ。
変な努力とか友情とかじゃなくて。

作者の方をずっと男性だとばかり思ってたのだけれど、ちょっと調べたら女性だと知って吃驚。牛に騙されてたよ。
でも、
「通常の少年まんがにしては女性が皆しっかりしていてリアルだ…」
とはずっと思ってたので、答えを得た気がした。

絵柄はだいぶ違うけれど、設定がしっかりしてるところや、主人公が基本的にひねてない辺りが、田村由美さんにも近いかな?と思ったり。
(彼女はもっとある種少女まんがらしい、華やかな絵の方だけれども。)
何よりかにより、「ヒゲと筋肉オヤジ大活躍」が、そう思わせたわけだ。

とにかく、巻末の4コマがとっても面白いので、これからもコミックスが楽しみ。

2006年12月17日

【漫画】天才柳沢教授の生活(山下和美・講談社漫画文庫)

好きなシリーズで、たまに読み返す。
読み返すたびに、何かひとつくらい胸を撃つ(打つ?字面として撃つ、が好きなので、こちらを遣う)言葉がある。

今回何度も読み替えした言葉は、柳沢教授の
「議論に勝つ事では、人に何かを伝えることは出来ないのです」
という台詞。

昨今(特にネット上で)どうしようも無いような議論の応酬を見たりしてたからかもしれない。
もともとの発言から離れたところで繰り広げられる言葉の暴力、それは最終的に、ただ「相手を叩きのめす」為だけに存在してるように感じる。
それが正義のように思えるのかもしれない。勝てば官軍だから。

伝える事が無いから、勝ち負けにこだわるのかも。

何を伝えたらいいのか、κにもまだはっきりとはわからないけれど、正しい事ばかりを言えるとは自分では思わないけれど、できるだけ正直に自分の思った事を言葉にして伝えたいなと思う。
うまく伝わったら嬉しい。

2006年11月21日

【まんが】ムーミン・コミックス3 「ムーミン、海へいく」

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冒頭でいきなり
「冒険を始めなきゃ!しめきりが近いんだから。読者の皆さんどうしよう…」と困る
ムーミントロールが面白かった。

何となく、トーベ・ヤンソンやラルス・ヤンソンには〆切なんて無縁、と思ってたの
だけれど、
漫画家にとって〆切の辛さは世界共通なんだなあ。

あと、「ジャングルになったムーミン谷」で、
知り合ったばかりの動物園のどうぶつを匿うムーミンパパが?っ手に向かって
「ことわる! 友だちはわたさん!」というところにじんと来た。

知り合ったばかりの闖入者を友達や家族として、本当にムーミン一家はすぐに、たや
すく受け入れる。そして護る。
困った人もたくさん来るのに、上手につきあってる。
こんな風に人と人が関れたらいいのに、と皆が思うから、ムーミン・シリーズは人気
があるのかもしれない。

2006年10月26日

【まんが】月刊 IKKI 12月号

天下の大御所、小学館が出しているとは思えない、
ちょっと、相当、かなりマニアックなまんがばかりが並んでいるまんが月刊誌。

たぶん、単行本は売れてるんだろうけれど、
(松本大洋の「ナンバー吾」とかは。)
雑誌としては売れてないのだろうなあ。と予測する。

「拐い屋 五葉」のオノ・ナツメさんや、
「土星マンション」の岩岡ヒサエさん、
「ナツノクモ」の篠房六郎さんなどを楽しみに読んでいる。
あと鈴菌カリオ(敬称無し)も。

「拐い屋 五葉」って、
絵柄がとてもスタイリッシュなので忘れがちであるけれど、
意外とスタンダードな「時代劇」なんだよね。割と。
話だけで読むと、同じ小学館でも
「ビッグコミック オリジナル」
(おっさん雑誌。代表作「釣りバカ日誌」「あぶさん」)
的な要素があるよなと、思う。

それにしても、IKKI、増刊号時代にいとうせいこうが監修していた
「ボツマン」は復活しないんだろうか。あんな漫画見た事ない。衝撃的。

2006年10月19日

のだめカンタービレ♯16

のだめカンタービレ.jpg

パリ編になってから、話がもたつくかな?と危惧したけれど、
元々あんまり「ここに行き着かなくては!」
という大きな筋が殆ど無い話なので、
呑気に進むのもアリだなと思う。絵柄や話も安定してて、良い。

新しいキャラクターそれぞれに個性があって、
魂がふきこまれてるところも素敵。

変人が多くて、人間が沢山出て来て、御近所ものっぽくて…というところが、
フランス映画っぽくて、いかにも舞台のパリに合ってるところも。

かっぱはクラシックって殆ど全く知らなくて、
実はオーボエの音色もわからない…のだけれど、
これを読むたびに、
「よし、聴いてみよう!」と思う。(そしていつも忘れてしまう。)
そう思わせる演奏シーンが、上手。

のだめちゃんのワンピースがいつも可愛くて羨ましい。
(ので、かっぱが着てみた。16巻表紙のもの。
表紙の色使いもいつも綺麗で、好き。)
でも、のだめちゃんて実はとってもナイスバディで、
(足も綺麗だし、Dカップだし、)可愛いのだよね。変人だけれど。
だから似合うのだろう…かっぱでは駄目だろう…